もーがんの日常

つば九郎をこよなく愛する虚弱の日常です。

3月9日

小学校の卒業式で歌いました。

久しぶりに聞いてみると10年以上前のことなのに思い出すことも色々あります。

都会の学校から田舎の学校に転校してきて、まったく馴染めず卒業までの秒数までカウントダウンしながら卒業しました。

転勤族で、故郷と呼べる場所がなく、生まれも育ちも〇〇みたいな人が本当に羨ましかった。親元を離れてからも、帰省シーズンには親の実家に行くので自分の実家には帰れないことばかりでした。

暖かい故郷があればよかったのにな。


でも、就職で東京に来てから、少し気持ちが変わってきました。

東京の人は冷たいとか、人が多すぎて耐えられないとか、時間の流れが速いとか、色々と言う人の話を聞いていて、東京っていうのはそうなんだと思っていたけど、そう思うことはこの2年間で1度もありませんでした。

多分ですが、暖かい故郷という比較対象を持っていないので、東京という場所がすっと受け入れられたのだと思います。

優しい人も多いよ、人が多いのは魅力的な場所だから仕方ないよ、観光客が多い場所と違ってみんながみんな急いでいるから歩調が合って歩きやすいよ、とか、全てをプラスに捉えることができています。

元々東京という場所が合っていた(つば九郎もいるし)可能性もありますが、おそらくずっと育ってきた土地というのがない分、新しい土地に馴染みやすくなったのかなと思います。そう考えれば、あの小学校時代も無駄ではなかったと思えるのです。


自分の子供がもしできたら同じ思いはさせたくないけど、故郷がないっていうのも時にはいい面もあるのかなと思います。


そんなことを考えた3月9日でした。